あるいはプログラマ(プログラミング言語の話者)にサピア=ウォーフの仮説的な症状がみられる原因の考察。
- プログラマにとって高水準言語はコンピュータを覆う抽象化層であり、ユーザインタフェースである。
- 高水準言語によって抽象化されたコンピュータの姿は、言語ごとに異なる。
- プログラマはソースコードについて「ああ書けばこうなる」というメンタルモデル*1をもっている*2。このメンタルモデルは、言語というユーザインタフェースを通じて「抽象化されたコンピュータの姿」を理解したものだ。
- ある言語のプログラマ達がもつメンタルモデルは(個人差はあれど)概ね似ている。何故なら相手にしているユーザインタフェースと「抽象化されたコンピュータ」が同じだから。*3
- 言語が異なればユーザインタフェースや「抽象化されたコンピュータの姿」が異なるので、プログラマのメンタルモデルも異なってくる。
- プログラマの技術的判断はメンタルモデルに大きく左右される。
- よってプログラマの思考はプライマリなプログラミング言語に左右されるし、言語が異なれば考え方も異なってくる。