サピア=ウォーフの仮説とプログラマのメンタルモデルの関係(試論)

あるいはプログラマプログラミング言語の話者)にサピア=ウォーフの仮説的な症状がみられる原因の考察。

余談

  • 俗に言う「BASICっぽいCのコード」や「COBOLっぽいJavaのコード」という現象は、プライマリな言語(ここではBASICやCOBOL)のメンタルモデルに引き摺られることによって発生する。
  • 初めて別の言語を学ぶ時に苦労するのは、既存のメンタルモデルとの不整合で悩む為。

*1:ここでの「メンタルモデル」の意味は、多分ユーザインタフェースについての議論の文脈におけるメンタルモデルの意味に近い。

*2:但しプログラマごとにレベル差あり。

*3:但し厳密にはプログラマの世代や所属するコミュニティの影響も少なくはない。世代間の差異は、例えばSTLより前の「クラス指向的なオブジェクト指向プログラミング」のC++世代とSTL及びBoost以降のC++世代の違いがそれだろう。コミュニティについては、例えばUnix文化を母体とするオープンソース・プロジェクトでのCプログラママイコンITRONを出発点とする日本の組込み業界のCプログラマの違いだろうか(両者のコードは随分と異なる)。