買わざるをえない。
- 作者: USP研究所
- 出版社/メーカー: USP研究所
- 発売日: 2015/12/10
- メディア: 単行本
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コマンドの機能・オプションを説明しつつ、その随所にコマンド実行例が載っていて、本文で説明された機能・オプションを使うとどのような出力が得られるのか、非常に分かりやすい。本書の意図としては、実行例を見つつ、自分でも端末上でコマンドを実行してみるスタイルを推奨しているようだ。
Open usp Tukubaiを触っているのだが、コマンドマニュアルでは少々分からないところがある。本書のようなスタイルは嬉しい。
「ユニケージ開発でよく使うコマンド」という括りであるためか、Unix環境の標準的なテキストフィルタが含まれている。一方で、usp Tukubaiのコマンド全てが網羅されている訳ではない。ごく一部だが、Open usp Tukubaiには含まれていない(商用版にのみ存在する)コマンドも載っている。
まだ読み始めたところだが、個人的に、第2章のAWKの解説は秀逸だと思う。他のコマンドと組み合わせて、1〜2行程度のスクリプト*1を実行する――という、1977年にAWKが開発された当初に開発者が意図していた使い方にピッタリな入門文書ではないだろうか?
なお、本書の想定読者は「Unixユーザランド環境の基本知識がある人」なので注意(本書にも、AmazonやUSP研究所のサイトの内容紹介にも、ちゃんと書かれている)。