書籍購入:『Winnyの技術』

P2Pネタの技術調査にあたり「そういえばWinnyの解説本が出ていたな」と思い当たったので購入。

Winnyの技術

Winnyの技術

直近で知りたかったのは、「通信相手との接続確立の方法」と「TCPベースでのNAT越え」の実例だったのだが、Winnyではその辺を巧妙に回避していたのだった。

うーん、「インターネットに直接接続しているコンピュータや、NAT越しにポートフォワーディングしているコンピュータを含む、多数のコンピュータで構成されたメッシュネットワーク」を前提としているのか。ポートフォワーディングせずにNAT越しにインターネットと接続しているコンピュータ同士が直接P2Pすることはなくて、必ずメッシュネットワーク上の「直接接続しているコンピュータ」ないし「ポートフォワーディングしているコンピュータ」を経由するようにしている。

この方式って、「常時接続・常時稼動」のコンピュータを前提としているようだ。

モバイル機器だとちょっと難しくて、というのも、いくらバッテリーが進化しようとも、バッテリー容量の問題は付いて回るだろうから、常時接続・常時稼動は厳しい。契約形態によっては、通信料金の問題も発生するだろうし。

まあ、ともかく、興味深く面白い本だ。