仕事柄、業務命令でJavaScriptのコードを書く機会は無い。業務に関係する内製の小ツールや自分用のツールを作る時に「WSH + JScript」や「HTA + JScript」の組み合わせで使用するぐらいだ。
ただ、そのような場合でもC/C++の延長*1ではなくJavaScriptらしいコードを書きたいと考えている。そうすることで多少なりともプログラマとしての幅が広がると思うからだ。
そういった訳で今まで『JavaScript 第5版』や『JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス』を購入して、少なからず影響を受けてきた。その流れでこの本を購入するのは非常に自然なことだと思う。
JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法
- 作者: Stoyan Stefanov,豊福剛
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 大型本
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仮に私が業務命令でJavaScriptを中心にコードを書く立場だったなら、恐らく今まではこの手の内容はJavaScriptで書かれたライブラリのコードを読んだり、JavaScript界隈の有名な人のブログを読むなりして会得しただろう。これはプロとして当然の行動だと思う*2。
しかしこれが今の私のように業務に直結しない、間接的な使い方をしている場合、残念ながらそこまでヤル気が起きない。まあ他人のコードを読むのが苦手だということもあるが、何よりももっと別の優先度が高い事に時間を割きたいと考えるのが一般的ではないだろうか? 例えJavaScriptとしては不恰好なコードだとしても、それなりに動作するツールを実装することはできるのだから。
更に言えば、例え業務でJavaScriptを書く立場だったとして、「HogeHogeのコードを読んで勉強しろ!」みたいなことを同僚・後輩・新人に言うよりも「『JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法』読んだら? 何なら貸すけど」等とアプローチする方が抵抗が少ないものだ。
今まではこの手のアプローチで『JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス』ぐらいしか手元に薦められる本が無かったのだが、この本は少々過激すぎる。今後はもう少しソフトな切り口の『JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法』を薦めようと思う。