ここ2年ほど注目している系統の本なので購入。ユニケージ手法の勉強の代わりになるかなあ。
フルスクラッチから1日でCMSを作る シェルスクリプト高速開発手法入門
- 作者: 上田隆一,後藤大地,USP研究所
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/07/01
- メディア: 大型本
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RDBMSを使わないアプローチとしては、最近ではRDBではないDBMS(NoSQLとか)を使う方法と、ユニケージ手法のようにファイルシステム(ディレクトリとファイル)をしゃぶり尽くす方法がある。
ユニケージ手法という名前が知られるようになったのは比較的最近だが、しかしファイルシステム上にデータをファイルとして保持するスタイルのシステムは、Unix環境には大昔から存在している。いわば鉄板のネタだ。
シェルとawkでデータベース・システムを構築しようという試みとしては、Douglas Comerの1982年の論文“The Flat File System FFG: A Database System Consisting of Primitives”がある。確か単一のテキストファイル(flat file database)の話だったのだが、この頃に問題となったのはデータ量が大きな場合のパフォーマンスぐらいだ*1。ハードウェア性能が信じられないほど上昇し、Kernelやファイルシステム回りのチューニングが向上している現在では、多少の工夫は必要だろうが、性能面で心配することはないはずだ。
……色々と書いたが、まあ実のところ、DBMSの類を苦手にしているという個人的事情も大きいのだが。いや、RDBって手軽に中身を覗けないし、運用開始後にデータ構造を変更するのは死亡フラグだ。でも、テキストなら中身を読んだり書き換えたりするのが楽だから*2。