開発環境をWindows 7から Windows 10に移行したところだが、今まで利用してきたツールの一部について、継続利用を止めてWindows 10の標準機能で過ごしてみることにした。
Adobe Acrobat Reader
デフォルトで、Microsoft EdgeでPDFを見れるようになったため、試しにAcrobat Readerを使うのを止めてみた。
暫く試してみて、PDFの表示まわりで不具合があったらAcrobat Readerを併用するようにしようと思う。
ckw
コマンドプロンプトのGUIでの操作感が向上したようなので、試しにckwを使うのを止めてみた。
そもそもコマンドプロンプトの使い勝手の悪さは次の2種類に分類可能であった。
(1) は、Unix環境でいうとUnixシェルが担当する部分だ。この問題は、PowerShellの利用やbashなどの導入で改善できる。
(2) は、Unix環境でいうと「X Window System上で動作する端末エミュレータ」が担当する部分だろうか。以前のコマンドプロンプトは、ウィンドウの最大化が意図した挙動ではなかったり、テキストのコピー・貼り付けが面倒だったり、使い勝手が悪かった。そのため、私の環境ではckwを使っていた。
Windows 10では (2) の部分の問題が改善されたようなので、ckw無しで過ごしてみることにした。耐えられなかったら元に戻すつもり。
EMET
Microsoft的には、Windows 10はEMET無しでもそこそこセキュアらしい。なのでインストールを見送ってみた。
今後、EMETが提供する脆弱性緩和技術がWindows 10のそれを上回ったら入れるつもりだが……Windows 10の機能の更新にて順次取り込まれていく(のでEMETを入れる機会が訪れない)気がしないでもない。
Virtual CloneDrive
Windows 8以降にてISOイメージをマウントできるようになっていた。
もともと、Visual Studioなどのインストール時にISOイメージをマウントするためだけにVirtual CloneDriveを使っていただけなので、システムの標準機能で対応している現状では、インストールする必要性がなくなってしまった。
感想
「使い勝手が向上した」と喜べばよいのか、「ツールを探す楽しみが減った」と嘆くべきか、悩ましい。
「不満解消/使い勝手向上」を目的としたサードパーティのツールは、プラットフォーム側に当該機能が取り込まれることでユーザが減るものだと、改めて実感した次第。