その昔、買おうとしたけどレベル不足で内容が分からず断念したのだが、第2版が出たのでリベンジするべく買った。
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Hacking: 美しき策謀 第2版 ―脆弱性攻撃の理論と実際
- 作者: Jon Erickson,村上雅章
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初の日本語訳が出版されたのが2005年ということもあり、本書で扱っている脆弱性はバッファオーバーフローやシェルコードといった伝統的(?)なものばかりだ。
実はそれが曲者で――第2章(0x200)はC言語というかCプログラミングの入門的な章なのだけど、まずガッツリとアセンブラが出てきております。x86用のLinux上でobjdmpやgdbでディスアセンブルした奴が。コールスタックを含む、プロセスのメモリセグメントの説明とか、Linuxなのでファイルのアクセス権限の話とかも。
この辺りの内容ってOSや何やらの違いはあるけどC言語で仕事している人なら知っていることだと思う。ただC言語そのものの話ではないので、C言語の本には出てこない。何しろ特定のアーキテクチャの特定のOS向けの話だからなあ。
まあでも「特定の〜」という部分に目をつぶれば第2章ってC言語らしさ全開なCプログラミング入門テキストかもしれない。
で、その第2章が意外とボリュームがあって、なかなか次の章に辿り着かない。結構お腹いっぱいになってきた……。