Sizka Super-microDXにUbuntu 10.04 LTS serverをインストールできなかった

Super-microDXにてコンパクトフラッシュUbuntu 10.04 LTS serverをインストールしようとしたら色々とトラブルが発生したので諦めたでござるの巻。地雷3個目でめげた。

ちなみに何でこいつをインストールしようとしたかというと、単に使い慣れているUbuntuIntel 486でも動作して且つサポート期限に余裕があるリリースがこれだったからだ。

インストーラのバグ

まずUSB接続のCD-ROMドライブ等を持っていないので、UNetbootinを使ってUSBメモリからのインストールを試みた所、インストール時にCD-ROMドライブの認識に失敗して進まなくなった。どうもインストーラのバグらしい。

一応回避策はある。

  1. UNetbootinでインストール用USBメモリを作った後に、そのUSBメモリの中にインストールCDのISOイメージそのものもコピーしておく(なので最低でも2GBのUSBメモリが必要)。
  2. インストール時にCD-ROMの認識に失敗した後、手動でCD-ROMのデバイスノードを選択するようにする。この時、USBメモリにコピーしたISOイメージファイルをデバイスに見せかけるように小細工する。
  3. 後はインストール作業中にUSBメモリ(大抵は/dev/sdbだろう)を絶対にアンマウントしないように注意する。

(2) の時にCD-ROMのデバイスノードを手作業で指定する画面からAlt + F2で別の仮想画面に遷移できるので、そこでこんな作業をする。

# dmesg等でUSBメモリのデバイスノードを確認しておく。
# 多分 /dev/sdb のはず。
dmesg | more

# USBメモリをマウントし、
# その中のインストールCDのイメージファイルにリンクを張って
# CD-ROMドライブに見せかける
# ここではUSBメモリの直下にイメージファイルを置いてあるとする
mkdir /iso
mount -t vfat /dev/sdb1 /iso
ln -sf /iso/ubuntu-10.04.4-server-i386.iso /dev/sr0

exit
# Alt + F1で元の画面に戻り、CD-ROMのデバイスノードとして「/dev/sr0」を指定する。

ちなみにパーティションの設定時に「現在マウントしているデバイスをアンマウントしますか?」的なことを聞かれるので、NOを選択してアンマウントしないようにすること。

LVMでカーネルパニック

前項の方法でインストールプロセスが進むようになる。手元の環境では途中で「適切なカーネルのパッケージを取得できませんでした」的なメッセージが出たので、「ソフトウェアの選択」の画面で「Manual package selection」を選択して手動でカーネルのパッケージを指定したものの、それ以外は特に問題なし。

しかしインストールが完了して「いざ起動」という段になってカーネルパニックでブートできない……。

理由は不明だけど、パーティションを作る際にLVMを使うようにしていたので、それを止めて旧来のパーティション構成でインストールしたらカーネルパニックは起きなくなった。

結局ブート不能

カーネルパニックは回避できたものの、今度はブート中で止まってしまう。

具体的には起動時にfsckが走った後、一瞬画面がブラックアウトした後にこんなメッセージが表示される。

init: plymouth main process (49) killed by SEGV signal
init: plymouth-splash main process (269) terminated with status 2
init: plymouth-log main process (280) terminated with status 2

で、この後いくら放置してもブートプロセスは止まったまま。

どうも同じような現象で困っている人はいるものの、決定的な解決方法は見当たらなかった。ここで時間をかけるのもどうかと思うので、他のディストリに切り替えるべく物色中。