今更MZK-USBSVを買ったのでUbuntu 10.04 LTSから設定して使ってみた

本当に今更だけど、投げ売りなのか1,480円で売ってたので試しに買ってみた。一緒に買ったUSBメモりの方が高かった。

Amazonで取り扱い始めたのが2010/5/28なので、1年と4ヶ月ぐらい前に発売された製品になるんだよなあ。今ではGigabit対応した後継機種やWiFi接続用の機種がでている。

これを何に使うかというと、余ったUSBメモリを挿してマシン間でファイル転送する時の仮置場にする。最近は他のPCにファイルをコピーする為にUSBメモリやUSB-HDDの類を差し替えることすら面倒で、いっそファイル転送ソフトを自作しようかと考えていたのだが、金で解決してみた。クライアントマシンにファイル共有を設定したり鯖を立てたりする事には抵抗があるのだよなあ。

実は自作NASがあるのでそれを使って転送すればよいのだけど、必要な時にしか起動しないというファイル鯖とは思えない運用をしていて且つ起動が面倒なので、わざわざファイル転送のためだけに起動するのが面倒くさいのだ。

気になるのはLANの口が100BASE-TXまでしか対応していないことだが、そもそもコイツをぶら下げるスイッチングハブがGigabitに対応していないので問題ない。

中身を見てみた

中身はシンプルだった。これがPLANEXクオリティなのだろうか?

  • MZK-USBSV本体。
  • ACアダプタ。アダプタ本体にコンセントの差込プラグが付いているタイプ。
  • LANケーブル。未開封なので長さは不明だがCAT5Eらしい。
  • CD-ROM。ユーティリティソフトとマニュアルPDFが入っているらしいが、見てないので不明。
  • ぺら紙その1。「マニュアルはCD-ROMの中だからヨロシク」的なA5片面印刷の用紙1枚。
  • ぺら紙その2。保証書とか「本製品を安全にご利用いただくために」とか書いてあるA4両面印刷な用紙1枚。

紙のマニュアルが(簡易マニュアルの類を含めて)存在しない時点で、少なくとも素人が手を出すには危険な香りがする。

マニュアルとユーティリティはPLANEXのサイトから落とせる。私の場合WindowsでもMacでもなくLinuxUbuntu)から設定するので、付属のCD-ROMを見るまでもなくサイトからマニュアルだけ落としてきた。

本体は非常に小さかった*1。ロート養潤水の箱よりも小さい。高さは養潤水の箱よりも2〜3mmほど大きい感じだ。

とりあえず起動してみた

  1. USBメモリを接続する。
  2. LANケーブルをハブに接続する。
  3. ACアダプタを接続して電源投入。

どうも稼働中にUSBメモリやUSB-HDDを抜き差しするのは危険なようだ、雰囲気的に。

今回の用途としてはSMBサーバの機能だけで充分なので、その部分だけUbuntuからアクセスできるか試してみた。どうも手元の環境では「smb://MZK-USBSV-????」とアドレスを直接指定しないとダメだったが、アクセスはできた。

Ubuntuから設定してみた

マニュアルに書いてある通り、デフォルトのIPアドレスは192.168.1.254に固定されている。ユーティリティ付属のツールを使わなくても、そのアドレスにWebブラウザで直接アクセスしてしまえば設定できる。UbuntuFirefoxでも問題なく作業できた。

ちなみに付属ユーティリティには「Server Search Tool」というネットワーク上のNASアダプタを検索するツールが含まれているのだが、Javaで書かれているのでUbuntuでも使えるようだ。

マニュアルの「3.11 Macをお使いのとき」を参考にして、CD-ROMかダウンロードしたMac用ユーティリティ中のSDisk.jarを実行すればよい。UbuntuのOpenJDK 6のJREでも動作した。

注意点だが、今回はダウンロードしてきたMac用ユーティリティのSDisk.jarをダブルクリックして実行しようとしたのだが、最初はファイルに実行権限が無くてダメだった。この問題はchmodでSDisk.jarに実行権限を付加することで回避できる。

Ubuntu上でUSBメモリFAT32化する際の注意点

MZK-USBSVに接続して使うUSBメモリ/USB-HDDはFAT32でないとダメだ*2。容量の小さい古いUSBメモリなんかだとFAT16だったりして、そのままでは使用できない。

手元の余っていたUSBメモリは容量が1GBで、FAT16でフォーマットされていた。これをUbuntuFAT32化して使おうとした時に気づいたのだが、単純にFAT32でフォーマットするだけでなくパーティション・タイプもFAT32(0x0Bないし0x0C)に変更しておかないとMZK-USBSVで使用できないようだ。

ということで、mkfsでFAT32でフォーマットするだけでなく、fdiskやcfdisk等でパーティション・タイプもFAT32に変更しておくこと。まあFAT32化が必要なのは容量の小さなメディアなので、0x0Bの方で問題ないだろう。

*1:後継機種は、製品仕様を見た限りMZK-USBSVよりも大きいようだ。

*2:市販のメディアがほぼ全てFAT32な事やメディアを取り外してWindowsMacから問題なく使用できる点を考えると、FAT32という選択肢は妥当だと思う。でもFAT32の制限で4GBを越える大きさのファイルを作成できないのは面白くない。