Raspberry Pi Model Bが問題なく動作している構成でも、Model Aでは動作しないことがあるようだ。意表を突かれて心臓に悪い。
- PC切替器(サンワサプライ SW-KVM4LU)経由でキーボードとマウスをUSB接続したとき、Model Aではキーボードとマウスが使用できない。しかしModel Bでは使用できる。
- NOOBSを使ってインストールした環境では、ブート時の初期画面で固まってしまう。
- NOOBSを使わずにインストールした環境では、ブートはするもののUSB接続に問題がありそうな内容のエラーメッセージでコンソール画面があふれかえる。
- Happy Hacking Keyboard Lite2 for Mac(PD-KB220MA)の内蔵USBポートにマウスを接続した状態で起動したとき、Model Aではブート時の初期画面で固まってしまう。しかしModel Bでは正常に起動するし、HHK Lite2もマウスも普通に使える。
- どちらもRaspberry Pi本体のUSBポートに直挿しした場合。
- HHK Lite2のみを接続した状態なら、Model Aでも正常に起動する。
- セルフパワーのUSBハブを経由すれば、この問題は起きない。ということはUSBポートの電源容量の問題か?
SW-KVM4LUもPD-KB220MAもUSBハブを内蔵している*1。Raspberry Piの1つのUSBポートにUSBハブ経由でキーボードとマウスがぶら下がる構成になるので、電源容量不足に陥る可能性がある。
eLinux wikiのRaspberry Piの項を見たところ、Model BのRevision 1.0ではUSBポートの電源を100 mAに制限していて、Revision 2.0にてこの制限を取り除いたようだ。もしModel AがModel B Revision 1.0と同様の制限をかけているのならば、供給電源不足でUSB接続した機器が正常に動作せず、Raspberry Piがその巻き添えを食ってしまっている可能性がある。
ということで、前述の問題(1)、(2)については電源不足が原因ではないかと睨んでいる。回避策は「セルフパワーのUSBハブを経由する」だろうか?
*1:SW-KVM4LUについては私の推測になる。というか切替器本体にはキーボードとマウスの2つをUSBで接続するのに対して、切替器とPCの間は1本のUSBケーブルで接続している。内部にハブを持っているとしか思えない。