ナゴヤ買出し録(ほぼ技術書のみ)

名古屋に遠征した。名古屋市どころか愛知県の県外に住んでいる人なので「遠征」で間違っていない。

目的は買い物。それもプログラミング関連の専門書を探しての書店巡りだ。今住んでいる場所にはそこそこ規模の大きい専業の書店(CDやDVDのレンタルも、ゲームの販売も兼業していない、本当に本だけを扱っている本屋)があって、地方には珍しく専門書を買いやすい環境にある。とはいえ名古屋の方が専門書が豊富な書店が多い*1。なのでわざわざ名古屋の書店に行くのだ。

最近はAmazonなどもあるので地方にいても本の入手自体は余り困らない*2のだが……しかし最初から買いたい本が決まっているとか、せめて買いたい本の分野がある程度定まっていないとAmazon等は使いにくい。わざわざリアルの書店に出かけるのは、店内の本棚を眺めることで起こるかもしれない「予期せぬ出会い」を期待してのことだ。

名古屋では3ヶ所の書店を回った。いずれもオライリーのフェア開催中だったのが選定の決め手だ。JRタカシマヤ11Fの三省堂書店も大きいけど、少なくともコンピュータ関連の本に関しては専門書よりも一般書寄りな印象がある。

三洋堂書店 上前津

名古屋市営地下鉄上前津駅から北北西に歩いて5〜6分ぐらい。大須の赤門交差点の角にある本屋。

上前津店」といいつつ実は大須にあって、住所も大須三丁目。だからといって大須観音駅で降りると大須観音の境内を通り抜けて西から東に地下鉄1駅分ぐらい歩く羽目になるので、名古屋に不慣れな人は要注意。歩き疲れるだけでなく、商店街の色々な店(主にパソコン関連のショップ)をついつい冷やかしてしまい中々辿り着けないハメになる。もしJR東海道本線で行くのなら金山駅で下車し、そこから地下鉄名城線に乗り換えるのが最短だと思う。

三洋堂書店の他の店舗に行ったことがないので全体的な傾向は分からないのだが、上前津店は近くに電子パーツやPCのショップがひしめいている影響か3階まである売り場のうち2階のフロアが丸々コンピュータやら電子工作やらの本のスペースとなっている。

個人的には意外な掘り出し物に出会うことの多い本屋で、今回もPostScriptの本を2冊入手した。うち1冊は絶版本。

なお3階は異空間となっており、近づく者は発狂するか信者になるに違いないと固く信じている私は10年以上前から近寄らないようにしている。

丸善 名古屋栄店

天下の丸善丸善といえば梶井基次郎*3

名古屋市営地下鉄の栄駅で下車し、広小路通りを西に歩いて三越と丸榮を通り過ぎると辿り着く。角の明治屋が目印。いや本当に目印というか丸善より目立っている気がする。何か買って帰ればよかったかなあ。

個人的には地上ではなく地下街を抜けていく方が信号に煩わされないので快適だと思う。但し慣れないと地下街で遭難する危険がある。案内板が命綱。あと冬は地下街も暖房が効いていて、あちこち移動していると汗をかいてしまうという欠点がある。風邪に要注意。

専門書全般の品揃えは良好だが、プログラミング関連という括りでは地元の書店(の中でも専門書を最も取り揃えている店舗)と同程度な印象。ちょっと残念。

その半面というか予想外だったことに1Fは文房具や手帳やハガキの類が充実している。クリスマスカードや年賀ハガキも豊富だった。という訳で年賀ハガキ購入。

ジュンク堂書店 ロフト名古屋店

上述の丸善の東側の道を南に歩いていくと「何やらでかくてけったいな建物だなあ」という印象を受けるナディアパークに辿り着く。この中の地下1Fから地上7Fにロフト名古屋が出店していて、さらにその内の地下1Fと7Fがジュンク堂になっている。

地下1Fは一般書、7Fは専門書のフロア。ナディアパークの北側に地下に入っていく通路があるので、そこから地下1Fのジュンク堂に行き、直通(といいつつも実は直通ではない)エレベータで7Fに行くのがベター。でないとついついロフトの他のフロアに立ち寄ってしまい、7Fに辿り着けなくなる。

7Fは広大で図書館みたいに静かで且つオール専門書。コンピュータ関連の蔵書も半端ではなく、この分野だけで1日どころか2〜3日ここで過ごせる自信がある。他の分野も合わせると1週間では足りない。本好きにとっては天国だが、採算がとれているか心配だ。

後で調べたら丸善ジュンク堂丸善CHIホールディングスの子会社だった。何やら提携しているような雰囲気だと思ったが、道理で……。

今回の戦果:テキストエディタ万歳編

下手くそではあるもののVim使いなこともあり、今回唯一最初から買うことにしていた本。

Vimテクニックバイブル ?作業効率をカイゼンする150の技

Vimテクニックバイブル ?作業効率をカイゼンする150の技

というかviならともかくVimの本を買うのは初めて。以前買おうとおもっていた本は絶版になってしまったし……。

で、何故かついでにこの2冊も買っていた。

Emacsテクニックバイブル ?作業効率をカイゼンする200の技?

Emacsテクニックバイブル ?作業効率をカイゼンする200の技?

Emacs Lispテクニックバイブル

Emacs Lispテクニックバイブル

NTEmacsをorg-mode専用に使うという無駄遣いから卒業しろとゴーストが囁いている、かもしれない。

今回の戦果:PostScript編

今回の掘り出し物。

ページ記述言語 PostScriptチュートリアル&クックブック (ASCII電子出版シリーズ)

ページ記述言語 PostScriptチュートリアル&クックブック (ASCII電子出版シリーズ)

ページ記述言語 PostScriptプログラム・デザイン (電子出版シリーズ)

ページ記述言語 PostScriptプログラム・デザイン (電子出版シリーズ)

ブルーブックはAmazonでは絶版な模様。実はレッドブックも買いたかったのだけど、重量と予算の都合で諦めた。

今回の戦果:オライリーのカレンダーをゲットだぜ編

Makefileを書いている割にはmakeのことが分かっていないので、ついに買ってみた。

GNU Make 第3版

GNU Make 第3版

師匠がNetBSD make(pmake)使いなので、その程度にGNU Makeが使えるようになることが現在の目標。

今回の戦果:やっぱり念のため買ってみた編

Goの日本語資料があまり多くないので。

はじめての「Go言語」 (I・O BOOKS)

はじめての「Go言語」 (I・O BOOKS)

もっとも誤植というか細かい間違いが結構多い本なので……。

今回の戦果:1年越し編

世界で一番美しい元素図鑑

世界で一番美しい元素図鑑

昨年買えなかったけど、見つけたので買った。今回一番の大物。

*1:多分、東京ならもっと多いと思う。

*2:多分、余程の僻地にでも行かない限り……。

*3:但し名古屋ではなく京都だけど。