まごうことなく、プログラミング経験者向けのGo言語入門書の良書。
プログラミング言語Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)
- 作者: Alan A.A. Donovan,Brian W. Kernighan,柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2016/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まだ「第1章 チュートリアル」を読んでいるところだが、コンパクトだけど実用面を視野にいれたサンプルコードが頻繁に出てくる。これ、勉強がてら実用ツールを作ろうとした時に便利だ。
プログラミング言語の入門書にありがちなのが、言語仕様・ライブラリ機能の挙動を単に示すだけのサンプルコードだ。それはそれで十分興味深い内容ではあるのだが、「まだ言語仕様を深堀りする段階じゃない! Go言語の流儀のポイントを押さえつつ、動くコードを書きたいのだ!」という段階では、残念ながら細かすぎてあまり役に立たない。
その点、本書はバランスが良くて、分かりやすい本文と、実用面を視野に入れたサンプルコードが、うまい具合に合致している。いい仕事してますな。
*1:ただし翻訳の品質を除く。『プログラミング言語C 第2版』は翻訳の品質が、ちょっと……。それさえなければ、「Unix系OSでのシステム・プログラミングを視野に入れた、プログラミング経験者向けの入門書」としては、セキュア・コーディングへの配慮に欠ける点を除けば、悪くない部類に入ると思う。