端的に言おう。
2014年4月こそPowerShellを猛プッシュするのに好都合な時期だったというのに、本日に至るまでどこも平常通りの運行なのはなぜだっ。もっと熱くなれよ!
……ちょっと取り乱した。
気を取り直して、解脱解説しよう。
- 2014年4月でWindows XPサポート終了。
- 代替は色々あるが、少なくともWindowsの系譜を辿る人ならWindows 7以降のOSを使うだろう。
- ということは、最低でもPowerShell 2.0のスクリプトを書いても大丈夫だよね? だってWindows 7にはデフォルトで入ってるから。
- (え、Vista? 組み込みLinux*1がどうしたって?)
世の中にはWindows XPマシンが相当残っているらしいが、まあそれは無視しよう。
日本国内でPowerShellが注目を集めたのは、2007年〜2009年の頃だ。日本語の書籍の大半が出版されたのも、おおむねその時期だ。それ以降の本というと、正直『【改訂新版】 Windows PowerShell ポケットリファレンス』ぐらいしか思い浮かばない。
当時はまだPowerShell 1.0で、しかもOS付属ではなかったので個別にインストールする必要があった。個々の担当者が興味や将来性の観点から個別にインストールして触ったり、自分用のツールを実装したりする程度だった訳だ。
その時期以降、日本語のPowerShellの本はほとんど出ていない。PowerShell 2.0に対応した本すら1〜2冊程度という体たらくだ。
せっかく、大手を振って、PowerShellで他人も使えるツールを書けるようになったというのに! ターゲット環境をWindows 7以降に絞っても大丈夫そうなシチュエーションが多くなったというのに!
PowerShell 2.0を前提とした、PowerShellの入門書が無いだなんて……。
そう、ビジネスユースではWindows XPからWindows 7に移行したところも多いのだが、これから需要が見込めるだろうPowerShell 2.0に立脚した日本語での入門情報が少ない。
日本語のPowerShellの入門書はほぼ全てPowerShell 1.0が前提だ。しかし、これからPowerShellを学ぶにあたり、1.0を学んでから2.0(差分)を学ぶのは迂遠だろう。
正直なところ、PowerShell 4.0どころかPowerShell 5.0のプレビュー版すら登場しているこのご時勢にPowerShell 2.0ってのも微妙な話だが、MicrosoftがInternet Explorerや.NET FrameworkばりにWindows Management Frameworkを自動配信するようにでもならない限り、今後数年に需要を見込めるのはPowerShell 2.0ネタだと思うのだ。
という訳で、誰かPowerShell 2.0前提で入門書を書いてくれないだろうか、他力本願中である。