『A Tour of C++ (C++ In-Depth Series)』の翻訳書である『C++のエッセンス』が出版されたので、入手した。
- 作者: ビャーネ・ストラウストラップ,Bjarne Stroustrup,柴田望洋
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: 単行本
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表題でも少し触れているが、本書は1990年代の古臭い『オブジェクト指向プログラミング』スタイルのC++使いや、もしくはせいぜいC++03止まりのC++プログラマが、C++11以降の異なる文化圏の概要を学ぶのに適している。いやホント、同じC++言語圏だとは思えないほど、随分と違いがある。
あとは、少しはC++を知ってるけど基本better CなC言語使いが、本格的にモダンC++を学ぶ際の端緒としても向いている本だろう。
C++未経験のプログラミング経験者は――システム・プログラミングやアプリケーション・プログラミング向けに、手続き型ないし「手続き型+オブジェクト指向」なコンパイラ言語でガリガリコードを書いてきた人なら、モダンC++入門する際の1冊目として本書を選択するのも悪くないだろう。ただし立ち読みで中身をチラ見してから購入するか否か検討する、という程度に慎重になったほうが良さそうだ。
プログラミング未経験者や、経験が非常に浅い人、経験者だが全く異なるパラダイムの世界の住人には、本書はオススメできない。