Intel Atom 330の次の基盤ハードを選定したらCeleron 847になった

Intel Atom 330を積んでいるサブPC(という名のほぼネット専用メインPC)の中身をそろそろ新調しようと情報収集してみたら、良さそうな構成がなかなか見当たらなかった。

このサブPCは、

  • 低コスト
  • 低スペック
  • でもLinuxを入れてGUIで運用してネット用+αで使う分には快適に!

……というコンセプトで自作していて、なにしろ当初は世の中がPentium 4 2GHz帯の頃に余剰パーツをベースに組んだ*1Pentium IIIマシンだったし、現行のIntel Atom 330も世の中がCore 2 DuoCore 2 Quadだった頃に閉店セールで投げ売りされていた開封済みデモ展示品のIntel純正マザーボード*2を使ってたりする。いずれも組んだ時点で低スペックのカテゴリに含まれていた*3

今はAtom 330上でUbuntu 10.04を動かしているのだけど、もう3年以上使っているしUbuntuも12.04.1が出て久しいことだしそろそろ新しいハードにしたい。でも良さそうなハードが無い。何しろこの場合の「良さそうな」の意味が「基本性能は現行ハードよりも上だけど高すぎず、TDPが低めで*4、且つちょっと興味を引くモノ」なのが曲者。

順当にいけばAtom D2700かN2800だけどEM64T(EMT64)非対応なので躊躇してしまう。多分、数年後にはまたハードを新調するわけで、その後に古いマザーボードを鯖化して遊ぼうとした時に64bit OSが使えないだなんて耐えられない。D510を積んでいる自作NAS*5ですらCentOSの64bit版を使っているのに。現行のAtomを除くと、IntelのCPUで残る候補はCeleron 847ぐらいか。ローエンドで、TDPが低めで、オンボードマザーボードがD2700のそれよりちょっと上の金額で買える。悪くない。

個人的に面白そうだと思うのはAMD C-60だけど、CPU性能がちょっと貧弱すぎる。E-350やE-450はタイミングを逃してしまったためかマザーボードが手に入らない。E1、E2のマザーボードはまだ出そうにない。

じゃあ仕方ないからCeleron(デスクトップ用)かPentiumで……というのは普通すぎるのでダメだ。何よりサブPC本来のコンセプトから外れる程度には高性能だ。いやまあデスクトップ向けのCeleronがコンセプトから外れるほど高性能かというと微妙なラインだけど、それでも個人的にAtomあたりよりは上等な部類のCPUだと思っている。

CeleronPentiumを使うぐらいならもう一段上のCPUを選択する――ただしTDP低めで。Core i3 3220Tとか、オーバースペックだけどCore i5 3470Tとか。ただどちらも普通すぎる。このラインにくるとAMD A8やA10も候補に挙がらなくはないけど、こちらはTDPが……。

TDPならXeon E3-1220L v2という選択肢もあるけど、CPUもマザーボードも高いし、オンボードのグラフィック・チップが載っていないマザーボードを買ってしまうと「グラフィックボード追加 --> 消費電力増加」という罠が発動する。地味にXeon E3-1220L v2を入手できるか分からない点も厳しい。

以上の個人的好き嫌いをまとめると、Celeron 847オンボードマザーボードを買うか、それともAMDのE1かE2を載せたマザーボードが出るまで我慢するべきか、この2つの選択肢に絞られる。

で、年末年始の商戦の前だけど、今欲しいのでCeleron 847に決定した。

うーん、E1やE2のボードが出るまで待てば、生まれて初めてのAMD系CPUでの自作だったのだけど……AMDのCPU自体は、昔MMX Pentium 200MHzをK6-3 400MHzに交換したことがある。でも自作で扱ったCPUはIntelとVIAだけだ。

*1:しかし余っていたCeleron 700MHzではなぜか動作せず(多分、相性問題。CPU自体は生きていたので)、中古でPentium III 1GHzを買う破目となった。

*2:異常に安かった。もっともその後内蔵ファンを2度も交換する破目となったのだけど。

*3:まあ低スペックとはいえ個人の自宅鯖としては十分なのだけど。

*4:Pentium 4時代初期の骨董品のSFX電源を使い続けていることもあり、あまり負荷をかけたくない。

*5:NASの方が(僅かとはいえ)ハードウェアの性能が上だというのも微妙な話だ。