いや、つい出来心で考えてしまったのだ――iMacとほぼ同じスペックの自作PCを組んだら、それも極力ディスプレイ一体型になるように組んでみたら、どんな感じになるだろうかって。
Mac miniは、NUCやASUS VivoPCあたりとの小型ベアボーン対決になるだろう。初代Mac miniが出た頃は、似たような大きさのMini-ITXケースが一部で出回っていた記憶があるのだが。
Mac Proは、2年前のProフレームKITとか、最近なら黒鼓とか、ネタは色々ある。
その一方で、iMacに対抗心燃やした自作PCネタは、あまり目にしない。単純なスペックの比較ならともかく、ディスプレイ一体型だからなあ。
だから、あえて考えてみた。お金がないから本当に考えるだけだが。
対象となるiMacのスペック
iMacを買うと、以下のセットが届くようだ。
- iMac本体
- Magic Keyboard
- Magic Mouse
- Lightning - USBケーブル
- 電源コード
そこで、最低でも自作PC本体(ディスプレイ一体型)、キーボード、マウスの一式を揃える想定で考えることにした。
ターゲットは21.5インチiMacの一番安いモデルだ。スペックはこんな感じ。
- Intel Core i5 1.6GHz/2.7GHz
- 8GBオンボードメモリ
- 1TBハードドライブ
- Intel HD Graphics 6000
- 1,920 x 1,080ピクセル解像度のsRGBディスプレイ
- 価格:126,800 円(税別)、136,944 円(税込)
なぜこのモデルか? ちょうどうまい具合に自作できそうなスペックだったからだ。CPUにCore i5-5250Uを積んで内蔵GPUを使っているようだが、これならまだディスプレイ一体型になるように自作できる余地がある。これがRadeonを積んだ27インチモデルだと、ちょっと実現方法が思いつかない。
自作PC構成案
ざっと考えてみた構成は、こんな感じ。
パーツ名 | 内容 | 税別 | 税込 |
---|---|---|---|
Intel BOXNUC5i5RYH | Core i5-5250U積んだベアボーン | 46,271 | 49,972 |
ADATA ADDS1600W4G11-2 | DDR3L-1600 PC3L-12800 SO-DIMM 4GB*2 | 5,538 | 5,981 |
HGST 0S03509 BOX | 2.5inch 9.5mm 5400rpm HDD 1TB | 6,491 | 7,010 |
BenQ GW2265HM | 21.5 インチ 液晶ディスプレイ | 14,704 | 15,880 |
SSA Service SHDMI-03M | HDMIケーブル 0.3m | 500 | 540 |
HORIC HCFM07-010 | Mini HDMI to HDMI 変換ケーブル 7cm | 648 | 699 |
PFU PD-KB220B/U | HHKB Lite2 USBミニキーボード | 5,082 | 5,488 |
サンワサプライ MA-ERG5 | 有線レーザーエルゴノミクスマウス | 2,819 | 3,044 |
Windows 10 Pro 64bit DSP版 | OS | 21,100 | 22,788 |
合計金額 | 103,153 | 111,402 |
簡単に言えば、液晶ディスプレイのVESAマウンタにNUCを取り付ける方法。これで、なんちゃってディスプレイ一体型PCが出来上がる。というか出た当初のNUCって、こういう使い方も想定していた気がする。
Intel BOXNUC5i5RYHを選んだ理由は、ちょうどCPU(Core i5-5250Uを積んでいる)とGPU(内蔵GPUを使う)の条件がiMacと同じで、かつ2.5インチHDDを積めるからだ。
メモリとHDDは、特にこだわりなく、適当にそれっぽいものを選択。HDDの速度で悩んだが、iFixit情報によると7200rpmではなく5400rpmのようなので、5400rpmのものにした。
液晶ディスプレイは、次の条件を満たすものを探した。
- 21.5インチ。
- 解像度は1,920×1,080対応。
- スピーカー内蔵。
- (スピーカーを使うために)HDMI接続に対応。
- (スピーカー出力を簡単にイヤホンに切り替えられるように)イヤホン端子内蔵。
- 付属のスタンドを取り付けた状態でVESAマウンタにモノを取り付けることが可能。
この条件に合致した低価格帯のディスプレイがBenQ GW2265HMだった。もしかしたら、他にもっとよい代替品があるかもしれない。
VESAマウンタに取り付けたPC本体と液晶ディスプレイは、邪魔にならないように短めのHDMIケーブルで接続。BOXNUC5i5RYH側はMini HDMIなので変換アクセサリを使うが、すぐ隣のUSBポートに干渉しないよう、念のため変換ケーブルを選択。
キーボードは迷った。Magic Keyboardの日本語配列の(接続方法以外の)特徴は:
- テンキーレス
- 省スペース
- 左Ctrlキーの位置は「A」の隣
この条件を満たす無線/Bluetoothキーボードが思いつかなかったので、割り切ってUSB接続のHHKB Lite2を選択した。ある意味プロ仕様ですな。
こうなったらマウスも斜め45度な選択をしてしまおう、ということで、エルゴノミクスマウスにしてみた。ちなみにマウスはHHKB Lite2のUSBポートに接続する想定だ。
キーボードとマウスのどちらもUSB接続なので、コードホルダーを購入してもよいかもしれない。
OSはWindows 10 Pro 64bit DSP版。ちなみにWindows 10 Home 64bit DSP版は税別12,944円(税込13,980円)ぐらいなので、Homeにすれば9,000円近く安くなる。Linuxにするという案もあるが、「内蔵GPU(Intel HD Graphics 6000)ってX.Org Serverのドライバでサポートしてたかなあ?」という疑問が晴れないうちは、普通にWindowsを使う方が無難だろう。Sandy Bridge世代までなら対応済みのようだが……。
まとめ
お金がないので計画止まりで。