NEC LaVie L PC-LL750/WG6のメモリ増設にて振り回されるの巻

実家にあるNEC PC-LL750/WG6のメモリ増設を検討したところ、先代のNEC PC-LL750/2Dと同様に、メモリチップの微妙な違いに振り回されることになった。もしかしたら自分はNECのノートPCと相性が悪いのかもしれない*1

先代のNEC PC-LL750/2Dの時は:

  • 互換メモリを売っている各メーカの動作対応情報では、128Mbit(16MByte)のメモリチップを16枚使用した256MBのSO-DIMMまでしか対応していない。
  • チップセット(VIA Apollo Pro133A/T)上は、256Mbit(32MByte)のメモリチップを16枚使用した512MBのSO-DIMMまで対応。トータルの最大メモリ容量は1.5GB。
  • PC133 144pin SO-DIMM 512MBのメモリを探すも、512MBit(64MByte)のメモリチップを8枚使用したものが主流となっていた。しかも、256Mbit版と512MBit版を分けて扱っていたところが非常に少なく、両者が混在していた。

――という感じで、情報を収集して事実関係を探るのに一苦労し、問題なく使用できるメモリモジュールを探すに一苦労、という具合だった。

今回のPC-LL750/WG6では:

  • NECが公開しているスペック上は、DDR3-1066MHz(PC3-8500)SO-DIMM 4GBを2枚挿して、合計8GBに増設できるはず。
  • Core i5-430Mの仕様*2としても、合計8GBまでいけるはず。
  • 互換メモリを売っている各メーカの動作対応情報では、軒並み対応製品が販売終了している! いや、普通は上位のDDR3-1333やDDR3-1600で問題ない気がするのだが……? 気になるので、もう少し調べることに。
  • 調査した結果、Nehalem以前の世代では、仕様的に2Gbit(256MByte)のメモリチップを使用したメモリモジュールはOKだが、4Gbit(512MByte)のメモリチップを使用したものはNGらしい。つまり:
    • 2Gbit(256MByte)のメモリチップを16枚使用した4GBのDDR3 SO-DIMMはOK。
    • 4Gbit(512MByte)のメモリチップを8枚使用した4GBのDDR3 SO-DIMMはNG。
  • 2Gbit版のほうの4GBのメモリモジュールを探すも、2Gbit版と4Gbit版を分けて扱っているところが意外と少ないような。

――という感じで、互換メモリの動作対応情報を見て疑問に思わなかったらトラップが発動していたと思われるが、罠に気づいた後の情報収集やメモリモジュール探しに関しては、先代の時よりは苦労せずに済んだ。

という訳で、Windows 10の登場を控えて手持ちの少し古めのPCのメモリを増設したい人は、TSUKUMOのツイートにもあるように、メモリチップの種類に気をつけること。初期のCore i7/i5/i3を積んだ世代のPCでは、2Gbit(256MByte)のメモリチップを使用したメモリモジュールを買うべし。ちなみにSO-DIMMの大きさ的に、メモリチップを片面8枚(両面で16枚)載せるのが限度なので、必然的に256MByte×16枚=4GBのSO-DIMMが限度となる。

……やっぱり、PC-LL750/2Dの時と似たようなトラップに嵌ってるなあ。

なお今回は、PC-LL750/WG6にTranscendのJM1333KSN-4Gを2枚挿して、無事にBIOSやOSレベルで8GB認識することを確認した*3。次は、再セットアップして32bit OSから64bit OSに移行する作業かあ。

*1:初めて買ったPCであるNEC PC-VS20C/S5DA2では苦労しなかったので、デスクトップPCとの相性は悪くないと思いたい。

*2:Nehalem世代にてノースブリッジ(MCH)が廃止されてCPUに統合されたので、Core i7/i5/i3以降を積んでいるPCでメモリ絡みの仕様を調べる場合、チップセットではなくCPUを調べるべし。

*3:おそらく、同じTranscendのJM1600KSN-4Gでも認識しそうだが、試していない。似たような型番のJM1333KSH-4G(KSNとKSHの違いのみ)は4Gbit(512MByte)のメモリチップを使用しているので、十中八九認識しないと思われる。