Windows 7のロールアップ・パッケージも出たことなので、これから古いWindows 7 PCを再セットアップしたり、仮想マシンを構築したりする際の、作業時間短縮を視野に置いた作業手順をまとめておこうと思う。
本当はSP+メーカーなどでHotFix専用インストールCDなどを作っておくとよい気がするが、そこまでやる気がない場合でも、この手順で作業しておくと、Windows 7インストール後のWindows Updateにかかる時間が短縮される。というか実際に短くなった。
事前準備
再セットアップ後に適用する大物のパッチ類を事前にダウンロードしておく。マイクロソフトダウンロードセンターやMicrosoft Update カタログなどから集めてくるとよい。
- Windows 7 SP1(無印のWindows 7だった場合)
- KB3020369
- KB3125574
- (2016-08-10追記)KB3168965
- (2016-08-10追記)KB3177725
- 最新のWindows Update Agentの更新プログラム
- KB3125574よりも新しいものが出ている場合のみ。2016-
0608時点では存在しない。
- KB3125574よりも新しいものが出ている場合のみ。2016-
- Internet Explorer 11
- IE11用の累積的なセキュリティ更新プログラムの最新版
- コレを書いている時点では、2016-
0608の定例アップデートで配信されたKB3160005KB3175443が該当する。
- コレを書いている時点では、2016-
- .NET Framework
4.6.14.6.2 - Officeを利用している場合は、当該バージョンのサービスパックなど。
ちなみに、手元のWindows 7 64bit版では、IE11でMicrosoft Update カタログからパッチを落とせなかったのだが、互換表示設定に「microsoft.com」を追加した上で、Microsoft Update カタログのサイトを「信頼済みサイト(セキュリティのレベル:中)」に登録したところ、無事パッチを落とせるようになった。どうやら、セキュリティレベルの設定を中にするか、「保護モードを有効にする」をOFFにするか、もしくはどちらも変更しておかないと駄目なようだ。
Windows 7インストール/再セットアップ後の作業
インストールや再セットアップ自体は、基本的にマニュアル通りに実行すればよい。ただし、注意点として、Windows Updateの設定を尋ねられた場合は、一旦OFFにしておくとよい。
以下、インストール/再セットアップ直後に実施する作業を時系列順に挙げる。
- ネットワークから切り離し、オフライン状態にする。
- Windows Updateを完全に無効化する。
- Windows 7 SP1を適用する(無印のWindows 7だった場合)
- KB3020369をインストールする。
- KB3125574をインストールする。
- (2016-08-10追記)KB3168965をインストールする。
- (2016-08-10追記)KB3177725をインストールする。
- 最新のWindows Update Agentの更新プログラムがあるなら、インストールする。
- Internet Explorer 11をインストールする。
- IE11用の累積的なセキュリティ更新プログラムをインストールする。
- .NET Framework
4.6.14.6.2をインストールする。 - Officeを利用している場合は、当該バージョンのサービスパックを適用する。
- ウイルス対策ソフトを入れる(または入れ替える)場合は、ここで実施する。
- ネットワークに接続する。
- ウイルス対策ソフトを入れた場合は、ここで手動アップデートする(可能な場合)。
- Microsoft Updateを有効にする。
- 上記操作でWindows Updateが開始するので、そのまま続行して適用する。
- 以後、「更新プログラムの確認」でWindows Updateを何回か繰り返して、更新プログラムが残っていない状態にする。
- Windows Updateの更新設定を元に戻す。
事前にオフラインで大物のパッチを適用しておくと、Windows Updateにかかる時間や回数が結構短くなる。
その理由は2つある。1つ目は、Windows Update AgentやIE11にパッチが適用されることで、Windows Updateに異常に時間がかかる不具合が修正されるためだ。2つ目は、システムに適用済みのパッチが多いので、パッチの大量ダウンロードと、それに付随して発生するスワップアウトが起こりにくいためだ。